2011/02/06 Sun
 2月5日午前中は、大阪よどがわ市民生協学習会。市民生協の理事会と労働組合共催社会保障講座の第3回めである。

 テーマは「高齢者の貧困と介護保険」であったが、主催者から依頼のあった「高齢化危機論」「財政赤字=消費税増税やむなし論」に対する批判を後半50分近くお話させていただいた。

 私としても久々のテーマであった。

 学習会の後、主催者の方から、「よくわかりました。職員にアンケートとっても『消費税アップは仕方がない』という意見が結構あるんです」と言われた。

 財政危機=消費税増税不可避論は、民主党も自民・公明も基本的には同一の主張であり、各マスコミも大々的なキャンペーンをはっている。まるで、戦前の「戦争不可避」の翼賛体制である。

 そういう中で、消費税問題を論じるには、それなりに 自分の頭で考えないと 無理である。また、客観的データを自分で読み込むこと。増税不可避論者の主張も きちんと理解したうえで 具体的な反論が必要である。


 私なりに参考になった本。

 まず、財政危機・経済危機論を これほどあけすけに また 分かりやすく書いた本としてはぴか一
 
 日本経済の真実~ある日、この国は破産します~
 日本経済の真実

 、
テレビキャスターの辛坊治郎辛と、お兄さんの辛坊正記氏の共著。内容は、小泉・竹中の構造改革・新自由主義の立場から日本経済・財政を「破たん寸前ぶり」を仰々しく書いているが、日本のGDPや債務残高などの豊富なマクロ経済データが簡潔にまとめられている。とにかく分かりやすい。
 「さあ、あなたはどうするか!この本を読んだら夜も眠れない。恐るべき日本経済の実情が手に取るように分かる本」
とある。

 私は、まずこれを 一読して、これに挙げられている主張を、ひとつひとつ 覆していけば「財政危機論」を克服できると考えた。

 さらに、「財政危機でない」という立場の本も読んでみた。

 消費税は0%にできる 
 消費税は0%にできる

 財政再建には消費税を上げるしかないというのは、政府が植えつけた幻想。財政健全な日本には積極的な経済政策しかない。消費税増税という政府の宣伝に乗ってはいけない。低いといわれる日本の消費税も、実質的には欧米並みの水準になっている。社会保障費という人質を取って増税を迫る政府の姿勢は、失政のツケを国民に押しつけているに過ぎない。  
 と内容紹介のあるとおり、消費税増税無用論である。日本の国家財政を「健全」と強引に主張していることや、安易な公共投資論は いただけないが、上の本とは ウラ・オモテの関係で、しかも経済や財政のデータは同じものも多い。

 これらの主張を踏まえたうえで、財務省のデータをいろいろ読み込むことである。

 「日本の財政を考える

 これに反論できれば、財政危機論を克服することができる。

 また、実際の経済データは 総務省統計局の 国民経済計算 で 得られる。



 消費税そのもののもつ税制としての問題点は

 消費税のカラクリ 
消費税のからくり
 
 消費税の納税義務者たる中小企業者、自営業者が壊滅的打撃を受け日本経済が甚大な被害をこうむる一方、輸出大企業には消費税還付金で負担減。不公平税制、欠陥税制としての消費税の問題点を鋭く突いている。


 イメージだけの「財政危機=消費税増税不可避論」をはねかえすためには、少しだけ お勉強が 必要である。

 


 

 

 

 
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Category: 社会保障問題
 
 
 
 
 
 
 
 

プロフィール

福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)

Author:福祉・介護オンブズマン管理者 日下部雅喜(くさかべまさき)
 福祉・介護オンブズネットおおさか事務局長
 介護保険料に怒る一揆の会事務局長
 大阪社会保障推進協議会介護保険対策委員
 
 

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